代表取締役社長
長谷川 恭市
KYOICHI HASEGAWA
昨年度は、160円突破という歴史的な円安で、我々のような、海外で生産して国内で売るというSPA(製造小売業)にとっては、これまでに体験したことのない逆風の1年でした。また、コロナを経て、多くの企業が淘汰された非常に厳しい経営環境でした。
為替を価格にそのまま転嫁も出来ず、これまでに改善してきた35期のゼフィールの販売原価率は3%近くも悪化する厳しい状況となりました。
しかしながら、そのような厳しい経営環境の中、為替予約等の金融対策で外貨取引高に対して6%以上コントロールするなど、急激な為替に対して、何とか対策する事が出来ました。
また、昨年からのUNAGEを中心とした、『+WELLNESS』という取組が、ペット愛好家に新しい価値として、認知評価され当社の新しい製品領域として成長しています。モニター施策など顧客共感を生み出すことの出来る当社の強みを再認識し、36期は、新機能や新商品の投入で、この分野において確固たるポジションを狙っていきます。
36期は、『CLEAR360°』というテーマを設定しています。これは、事業詳細や顧客価値設計、組織運営など当社を取り巻く内外詳細をCLEARにすることを意味しています。
目標目的に向かって全従業員のベクトルを整理して、従業員一人一人の個人能力の加算ではなく、掛算(40累乗)したレバレッジ経営を目指します。
※てこの原理 やるべき役割を支点に40人の力を乗じた力で最大の効果を発揮する。
※一人でもマイナスに働くと(役割を間違えると)結果がマイナスとなってしまう。
安く作り(仕入れて)『5W1H生産効率向上』/高く売る『付加価値=顧客価値追求』
また、安く作り、高く売るという、商売の本質に向き合い、これまでの業務慣習に拘らず、『あらゆる優位性を生み出すべく』敵を知り、仲間を知り、緻密且つ大胆に改善を徹底していきます。
『いつ・どこで・何を・どれだけ・どのように販売するのか』、役割ごとに参画し、顧客価値(付加価値)と事業効率を最大化することで、事業体質を強固にしながら、ペット愛好家に必要とされる企業を目指します。
組織意識改革『上下関係から役割関係へ』
今年のテーマである『CLEAR360°』というテーマの一環として、組織の意識改革が必要だと考えています。
会社/顧客から求められている役割を自ら探求・自覚し、全従業員が連動すべく参画協力し、果たすべき役割責任を全うすることを希望しています。
全従業員が、当社事業を通じて、顧客価値と事業効果を高めることを、必死に考え抜き、社内外に対して、『幸福量産』を継続していくことで、結果的に個人成長・事業成長を両輪で促進し、物心両面の従業員満足度を高めていきます。
2024.06.06